東京〜糸魚川

ボクのスタートは5時55分の最終組。この中には毎年の入賞者がほとんどいます。大垂水の登りで半数になりますが下りの遅い車のおかげで相模湖までに追いついたようです。この中には3位入賞の近藤さんもいて心配していました。第一チェックポイントの笹子を通過し甲府バイパスも順調に走り韮崎までは集団はばらけません。じょんのびのアンディーと北野くんが率先して引いていました。韮崎スタートでアンディーと北野くん自分の3名でスタートしますが、しばらく進むと自分が切れてしまいひとリボッチになりました。富士見峠の手前では暑くて脱水症状的な体調になり食欲も全くなく最悪でした。おまけに暑いのに寒気があります。熱中症の初期症状の寒気でしょうか?食べなくては走れないと思い、走りながらお稲荷さんを口にしますが食欲が無くなかなか食べれません。お稲荷さんはどうやら飲み物だったようです。後ろから二人で追いついて来た近藤サンに抜かれ富士見峠で追いつこうとしますが、チームねこばばの施設エイドに寄ってしまいコーラを2杯ごちそうになりました。富士見峠ではメイドさんが2名立っていて<とうとう暑さによる幻がみえだしたか>と思いましたがリアルなメイドさんでした。手を振ってみんなを応援してくれているのでこちらも手を振りメイドさんを応援しました。写真を撮りたかったです。峠の登りでコンドウさんの背中がまだ見えていたので頂上にポイントを合わせ追いつきました。下りのコンドウさんの得意パートでこちらは車を気にして走っていたこともあり諏訪湖手前で自ら切れることにしました。中央高速の下をユーミんの歌を想像しながら走っていると、後方から私の名前を叫ぶ人がいました。振り返るとマリアローザの騎士さんとピアチェーレのブルーマンさんと他チームの小言さんの騎士団参上(3人組でリーゼントではないが)。少し一緒に走りますが信号のタイミングでまた一人になり諏訪湖の畔をトボトボと走っていると暑さが身にしみ疲労がジワジワと押し迫ってきました。塩尻峠前で2本のボトルがカラカラになり、寒気が再度きたのでペースを落としノロノロと走っているとお元気な騎士さんにビュンビュンと抜かれました。乾ききった身体で我慢して踏まずなんとか凌ぎ下りにはいりました。下りでは70キロくらいで数名を抜き騎士さんの後ろ姿が見えたところでエイドステーションに到着。
塩尻エイドでは2本のボトルをいっぱいにしてそのうえ1本分の水分をその場でゴクゴクと飲み干しました。騎士さんとブルーマンさんを誘いますがシットダウンしてしまっています。もう少し休憩をするとのことでソロで走り出します。川沿いにでる前に数名を抜き一人が背後霊に取り付かれました。背後霊を守護霊にするために信号待ちでリクルート活動を。しばらく二人で走り塔ノ原左折後にいなくなりますが後方を待っていると4名の同じチームジャージの集団が追いついてきたので一緒に走りました。しかしこの列車のペースは一定ですが先頭が固定のようで後ろの3名は動力を持たない貨車でした。貨車がたくさんいては動力車が可哀想なのでヘルプ交代をしますが池田町の道の駅に寄るという想定外の停車駅があり別れる事になりました。その後はまた二人になりますが、しばらくすると後方視界からいなくなってしまいました。前方を見るとバラバラ走る2名を発見し一人を観察しながらパスしますが魂を抜かれているかの如く疲労困憊の様子で通過し、もう一人はボクと同じチームのパンツを履いていたのでリクルートして一緒に走っていただきました。信濃大町で同じスタート時間の外国の方に追いつき青木湖の手前まで3名で進みます。トンネル前のちょっとした登りで外国の方がいなくなりまた鎖国の世になりました。ちょっとペダリングが重そうだったのでやはり坂で対応できなかったようですね。ご一緒の方は辛そうですがちゃんと交代をする律儀で根性のある方でした。後で聞いた話では50代とのことでした。白馬エイドまで一緒に行き補給をして二人でスタートをします。前方に2名のバラバラに走っている参加者がいたので追い超すとペースを上げられてしまい走り憎くなったので<ご一緒にトンネル三昧は如何ですか?>と声をかけてリクルートしました。竹馬の友白馬の友が切れてしまいここからは3名で交代して進みます。面接をすると、お一人は5時50分発の湘南レーシングジャージを着た脚がプリプリな格好よい体格の方でもう一人は5時前半スタートの細身の若者でした。若者が<もういっぱいです>とか弱音をはきますがそんなことは糸魚川では当たり前です。だれもが辛くここまで走ってきています。<大丈夫だ>という根拠の無い回答をしてたしなめます。ローテマナーを知らないようでしたので<先頭を走っているときには穴や亀裂をちゃん後方に合図をすること>をお願いしました。湘南の方は安定したペダリングで走っていますが、しばらくするとなんと先に切れてしまいました。ここで若者に<少しペースを落とし我々二人でローテだよ>との指令を出し湘南さんには<着いてていていいから回復したら入ってね>との措置をとりました。それを何度か繰り返してゴールへ到達。ボクは6位で湘南さんも7位に入れてよかったです。その後は細身の若者にトンネル内や悪路での走る位置のアドバイスをしてしまいました。
 ノンアルコールビールと抹茶アイスを買いにセブンイレブンへ行き至福のひと時。ロダン騎士(この時点ではロダン前)さんとブルーマンサンで温泉へ行き塩抜きをしました。
 美味しい料理とマリアローザの皆様のおかげで楽しいひと時でした。191センチ、女子競輪、ボート、氷見、カーボン、9気圧、皇居登り坂50キロオーバーなどの話題がでて楽しい夜でした。宿に戻るとみなさんでイベントの夕食弁当を食べ始めました。こちらはすでに夕方前に平らげてしまっていたのでカップヌードルのシーフード味をいただきました。食い過ぎです。日常の食生活から逸脱した寝る前の食事は糸魚川ならではで罪悪感も少なく美味しかったです。
毎年日帰りでしたが今回は一泊し翌日はマリアの方々と特急&新幹線で帰宅。翌日の糸魚川の天気は生憎の雨でした。
今回は70歳代の方がお二人参加したそうです。3位のコンドーさんも60歳代です。このような先輩方がいると言い訳はできませんね。どうしてこんなに辛いのにまた走るのだろうか?これは永遠のテーマですね。