中島みゆき

中島みゆきの詩は独特の世界があると前から思っていたが、この曲を聞いてなおさら感心した。詩もさることながら曲も心に残るメロディーの流れです。かなり字あまりですが。
下記は抜粋した説明です。
日本フォーク界のカリスマ、吉田拓郎のために書き下ろした作品。吉田拓郎が初めてバハマでレコーディングしたアルバム『Long time no see』(1995年6月21日発売)に収録されている。学生時代、吉田拓郎のコンサートでアルバイトをしたこともある拓郎ファンの中島は、かつて“女・吉田拓郎”などと呼ばれたこともあった。そんな2人が共通の友人であるカメラマンの田村仁氏を介して会ったのが東京・代々木の多国籍レストラン「クリクリ」。そこで拓郎から「実際の俺は夢のない中年男だから、夢のない歌を」と依頼された中島だったが、出来上がったのは“いつまでも夢(嘘)を見続けさせてくれ”というファンとしての思いを込めたような曲だった。2006年9月23日、静岡県掛川市ヤマハリゾート「つま恋」多目的広場で開催された野外コンサート「吉田拓郎かぐや姫 Concert in つま恋 2006」での吉田拓郎のラストステージに中島みゆきがサプライズゲストとして参加、この曲を初めて2人で唄い、会場をわかせた。

永遠の嘘をついてくれ

1ニューヨークは粉雪の中らしい
成田からの便はまだまにあうだろうか
片っぱしから友達に借りまくれば
けっして行けない場所でもないだろうニューヨークぐらい
なのに永遠の嘘を聞きたくて 今日もまだこの街で酔っている
永遠の嘘を聞きたくて 今はまだ二人とも旅の途中だと
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ

2. この国を見限ってやるのは俺のほうだと
追われながらほざいた友からの手紙には
上海の裏街で病んでいると
見知らぬ誰かの下手な代筆文字
なのに永遠の嘘をつきたくて 探しには来るなと結んでいる
永遠の嘘をつきたくて 今はまだ僕たちは旅の途中だと
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか

3. 傷ついた獣たちは最後の力で牙をむく
放っておいてくれと最後の力で嘘をつく
嘘をつけ永遠のさよならのかわりに
やりきれない事実のかわりに
たとえくり返し何故と尋ねても 振り払え風のようにあざやかに
人はみな 望む答だけを聞けるまで尋ね続けてしまうものだから
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ  出会わなければよかった人などないと笑ってくれ

君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ  出会わなければよかった人などないと笑ってくれ