ロングライド奄美当日

当日は3時半に起床。お弁当とでかいおにぎり2個を胃に収納。早朝からカロリー過多ですがこれくらい入れないとエネルギー不足です。数名で街中を抜け真っ暗闇のなかを5キロほど走りスタート地点へ。前日に大坂のロードショップスタッフの方に借りたライトをつけ一安心。点滅簡易ライトでは力不足、しっかりしたライトが無いと走れません。早めに着くと小雨がパラパラときてちょっと寂しい感じです。肌寒いのでウインドーブレイカーとアーム&レッグウォーマーが外せません。6時から10人づつ1分間隔でスタート。どうやら単なるあいうえお順でボクは3番目の集団。スタートすると妙にゆっくりなので先頭へでて前の集団に合流するまでひたすら踏みます。途中港の中を走ったと思いますが、もしライトが無かったら海へ突入しそこがゴールだったかもしれません。集団と合流ししばらくすると長めの登り坂へ。淡々と上っていると4名になりました。1名はフライデーナイトに会食をしたスリムな地元青年。沖縄140キロ完走なのでご一緒に行きます。もう一名はちゃんと先頭交代をしてくれるロードマナーを守る方。しかし登りで若干身体が揺れていますのでこのまま長時間は如何でしょうか?ロードには流儀があります。戦国時代のように裏切りもありますが、今回はレースでは無いので流儀を通します。もう一名は脚に自信のある地元の青年。残り200キロ以上あるのに登りで一人先へ逝ってしまいました。一人先頭を行くのは気持ちの良いものです。とても良く解ります。しかし人生無駄使いをすると破産します。ボクも追従したかったですが、一緒に楽しく散財してしまうと破滅してしまいます。ラテン的な走りは楽しいですが.....なので報知新聞購読とさせていただきました。3名でローテをしながら進みます。未だ皆さん元気でお財布にも余裕があるので律儀な割り勘走り。しばらくすると前を走る青年に追いつきました。内容やコースをほとんど理解していない自分ですので地元青年に質問。どうやら1回目のチェックポイントまで約100キロあるようです。その前に眺め長めの良い峠もありクラクラきます。峠の序盤に身体の揺れる方は後方へ下がられました。下ってチェックポイントでトイレと補給を。食器洗いスポンジみたいなオレンジ色の甘いお菓子が妙に美味しく沢山食べてしまいます。残りの二人も到着し4名でスタート。下りのトルネードロードをグルグルと回って左折し長めのトンネルへ。まだ肌寒くトンネル内が心地よいです。どこかの外国で寒さのあまり鹿がトンネルに避難して占領していたという話を思いだします。トンネル前から二人だけの旅となりました。ここから先は上って下っての繰り返しで疲労と頭の悪さから記憶が曖昧です。何度も何度も何度も上がったり下がったりをして第二チェックポイントへ。ここは加計呂麻島に近いあたりでしょうか?補給をしているとある方から<一緒に走っている青年は未だ2年のキャリがだけど沖縄140完走しているからよろしく頼む>という声をかけていただきました。後で判明したことですが実業団チームでメカニックをやられていた方のようです。何でボクの事が解ったのか?不明です。短めの補給で再度スタート。途中は補給の注意や走り方などをボクの知っている限りでアドバイス(大して知りません)何度も3〜4キロの坂が現れるので<この坂は何キロ?あとどれくらい?>と飽きてきた駄々っ子のように青年に質問をするおじさん。<何度も聞いてごめんね>と言うと。<気にせずドンドン聞いてください>と親切な青年です。ボクと違い人間が出来ている素晴らしい青年。娘がいたら婿にしたいですが息子二人なので残念です。上りながら時には世間話をしたりして苦しくも楽しく走ります。ボロボロになりながら第三チェックポイントへ。そこは正にパラダイスなポイント。愉快で親切なおネーサンがおもてなしをしてくれます。キャッチバーではないかと思われるくらい快適なスポットです。なんと椅子まであり、今夜はここに泊まろうかなどと思える程に素敵なポイントでした。補給を美味しくいただき重い身体にスイッチを入れゴールを目指しスタート。200キロを走っていると感覚が麻痺しもうどうでも良くなります。しかしここが基本の大切さが現れる時。バットでいえば素振りやキャッチボール、柔道でいえば打ち込み、ゲートボールでいえばおしゃべりでしょうか?自転車ではペダリング道です。その道は長く険しくボクも未だに解りません。確かここから3〜4本数キロの坂がありました。またまたおじさんの質問コーナーが始まります。疲れているのか時々青年も情報開示を間違えます。最後の坂は土曜の朝に走ったことのあるポイントなのでなんとなく覚えていました。下りでは気を抜かず安全に。最後は手を取り合ってゴール。僕らがワンツーのようです。(ずっと先導のオートバイのスタッフも大変だったと思います。9時間も有り難うございます)この辛さはいったいなんだろう?どうして自分はこのような事を行っているのだろう?温暖化というのは本当か?地球と太陽の均衡はいつまで続くのだろうか?と自問自答をしますが....その答えは完走後の解放されたこの瞬間にあるように思えます。解放されて快方になるのかもしれませんね。地元新聞社のインタビューを受けびっくり。(なんと後日地元の新聞に名前と写真入りで掲載されました〜犯罪者としての掲載ではなく良かったです)逆に質問をし<奄美の人達はみんな愉快で芸達者なんですか?>と聞くと、明らかにもの静か風なインタビューのお二人が、凄い勢いで首を振って否定していたのが印象的でした。
夜のパーティーではカサリンチュやサーモンアンドガーリックのライブを見る事ができ奄美の素晴らしいミュージックカルチャーに触れる事ができました。奄美渡島グレートです。今回初めて奄美大島へいきました。いろいろな素晴らしい文化がありまた訪れたいと切に感じました。同行の方にいろいろとお世話になり、島のチームの方にお世話になり、島の運営スタッフの方にお世話になりました。お世話になった皆様有り難うございました。奄美に行った時はまた遊んでくださいね。